日本経済は「メリハリ消費」が浸透 
2026.02.01
 経済産業省の調査によると、最近のわが国における消費トレンドは、物価高の影響で節約志向が高まり、消費に対する慎重な姿勢が広がっているという。本調査では、商品カテゴリごとに消費金額の変化を質問しているが、食料品、飲料、日用品などの生活必需品において、「1年前と比較して消費金額が増えた/大幅に増えた」と回答した割合が、ここ数年増加傾向にある。とくに食料品ではこの傾向が顕著で、その理由として半数以上が「物価高」を挙げており、この数年で最も高い割合となった。相次ぐ値上げにより必要に迫られて消費金額が増えたことから、価格高騰が日常生活に影響を及ぼすことが示される結果となった。
 一方で、「消費金額が減った/大幅に減った」と回答した割合も増加傾向にあり、その理由として「物価高」が最上位に挙げられたほか、より「節約するようになった」と回答した割合が増加する結果に。外食や旅行などの外向き消費は、「消費金額が増えた/大幅に増えた」と回答した割合が増加傾向にあるほか、「消費金額が減った/大幅に減った」と回答した割合が減少しており、コロナ禍からの需要回復がうかがえる。しかし、外食・旅行ともに消費金額が増えた層は減少し、減った層の割合が増加するなど、外向き消費は物価高を背景にやや減速したと考えられる。
 ギフトや衣料品などの生活必需品以外のカテゴリでは、「消費金額が減った/大幅に減った」と回答した割合が高まっている。「今後、消費額を増やしたいもの」については、4割以上が「増やしたいものはない」と回答しているほか、「国内旅行」や「貯蓄/投資」をはじめ、ほぼすべての項目で、例年と比べて最も低い消費意向となった。中でも「増やしたいものはない」については、20代を除きその割合が増加している。また、世代が上がるほど「増やしたいものはない」と回答した割合が高くなる傾向は継続し、シニア世代は現状維持の傾向が顕著に表れている。
 「この数年で変化した価値観」については、「節約と贅沢のメリハリをつけるようになった」層が継続して最も多く、メリハリ消費が浸透していることがうかがえる。「節約志向が高まり、より低価格なものを購入するようになった」という割合も増加しており、価値ある支出に意識を向けている結果が示された。
 節約したものの最上位は「食料品」である一方で、贅沢したものの最上位は「国内旅行」で、日々の支出を効率化し、身近なところでたまに贅沢をするといった、より慎重かつ堅実な消費姿勢がうかがえる。
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「商売繁昌 笹もってこい」
2026.01.15
  2026年がスタートした。会社近くの大阪天満宮は「えべっさん」で多くの参拝客で終日賑わっている。新たな年は、十二支では午(うま)、十干では丙(ひのえ)、合わせた干支は60年ぶりの丙午(ひのえうま)である。本家本元の今宮戎神社は1月9日から3日間(10日が「本戎」、9日が「宵戎」、11日が「残り福)」とされる。10日には芸者さんが宝恵駕に乗って行列し、大阪の冬の風物詩として賑わう。
 十日戎では「笹もってこい」の掛け声が一日中飛び交う。この言葉は「笹を持ってきたら商売繁盛させるよ」という意味が込められているという。
 全国的には歳末の酉の市が有名だが、大阪では、正月明けの十日戎「えべっさん」で商売繁盛を祈願し、熊手などの縁起物を買って帰る。そして、忘れてならないのが西宮市にある西宮神社の十日戎。「福男」で全国的にも有名な神事が繰り広げられる。「福男」とは、神様から福を沢山授かった者に与えられる称号のことである。
 大阪の十日戎で親しまれる縁起物といえば「福笹」だ。その由来は福神の恵比須様が釣竿として笹を使っているためで、恵比須様は右手に釣り竿(笹)、左手に鯛を持ち、漁業の神と崇められている。福徳をもたらす福神のなかでも、とくに恵比寿様は商人を支える商売繁盛の神様とされ、商売繁盛祈願の日とされてきた。
 干支が一回りする、今から60年前の1966年は、ベトナム戦争が拡大、中国で文化大革命開始という世界情勢のもと、日本は前年の昭和40年不況(オリンピック後不況、山一への日銀特融)を脱し、景気は長期成長となる「いざなぎ景気」へと本格的にスタートを切った年である。まさに高度成長の最中、成長真っ盛りの世の中であった。
 現在、日本経済は長きにわたるデフレ状況から脱却し、30年ぶりのインフレ経済となっているが、人口減少は潜在成長率の長期低迷をもたらしており、実質GDP成長率は1%程度という。国力低下の流れを断ち切るには、言い古されていることだが、第一に労働力減少を補う劇的インパクトでのAI(フィジカルAI他)活用と外国人材の秩序ある活躍、第二に全要素生産性を大幅に向上させるためのイノベーションや高付加価値産業の強化・拡大が中核となる。
 高市政権による「日本成長戦略本部」が掲げる17戦略分野の強化、それに資する資源配分・支援が強く望まれるとともに、担い手の民間企業のリスクテイク意欲が不可欠である。AIの初期開発では遅れを取った日本であるが、これからの巻き返しに期待が寄せられている。
time.png 2026.01.15 11:12 | pmlink.png 固定リンク | folder.png Column
本格的AI時代がやってきた
2026.01.01
 本稿を執筆しているのは2025年もあと僅かの年の瀬で、2025年もそろそろ終わりが見えてきたこの季節はまた忘年会のシーズンでもあり、一年で一番忙しい日々を過ごしている。この歳になると、誘っていただける内が花と、断らずに参加している。鍋を囲んで話も弾む。お店の人の話によると、年々、会社単位の予約は減っているそうで、忙しさも普段と変わりないという。クリスマスイブに赤い帽子をかぶって、千鳥足で歩いているオジサンもついぞ見かけなくなった。世の中、女性が強くなって品行方正な男が増えてしまった。寂しい限りである。
 さて、2026年は午年(ひのえうま)の年である。午年にあたるこの年は、情熱や変化を象徴する年とされ、午年生まれの性格や丙午にまつわる迷信なども数多くある。60年周期の干支の中で43番目に位置し「情熱的で強い意志を持ちながらも、激しさや変化をともなう」といった意味合いを持つ年とされている。
 この丙午、2026年のトレンドは、生成AIの日常化(AIエージェント、業務効率化)、「苦労キャンセル」(タイパ重視、エコノミーグルメ)、「ウェルネス」(心身の健康、自然回帰)、「平成女児・Y2K進化系ファッション」(少女漫画風)、「推し活の深化」(アテンション・デトックス、オフライン体験重視)などがキーワードとなりそうと予測されている。
 AIとは人工知能(Artificial Intelligence)・(アーティフィシャル インテリジェンス)の略称。コンピューターの性能が大きく向上したことにより、機械であるコンピューターが「学ぶ」ことができるようになった。それが現在のAIの中心技術、機械学習につながって来た。この機械学習をはじめとしたAI技術により、翻訳や自動運転、医療画像診断や囲碁といった人間の知的活動にAIが大きな役割を果たす時代がやって来たのだ。
 一方、2026年の予測は、多言語AI翻訳や生成AIショッピングで生活の「苦労・手間」を極限まで減らしつつ、中古EVや次世代ウェルネスなど経済性と技術の融合を追求するトレンドが主流となる。
 2025年はそのAIが日常生活に入り込んだ年だった。仕事、遊び、学び、そしてほぼあらゆる世の中の営みにその影響は無視できないものになった。2026年はそのトレンドがさらに加速して本格的な普及の年になりそうだ。とはいうものの、AIも所詮人間が作ったものであり、根本にある人間性、心の部分を忘れてはならないと思う。
time.png 2026.01.01 11:10 | pmlink.png 固定リンク | folder.png Column

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